パーコレータとは簡単に言うとWATER PIPEに配置されている濾過装置の総称の事です。
アメリカ・カナダ国内での喫煙具の急激な需要の高さから、WATER PIPE(ボング)のニーズが非常に高まり、様々なブランドから多種多様な仕様のWATER PIPEが続々リリースされています。
それに伴い、様々な濾過装置を備えたWATER PIPEがあり、形状により現在総称が明記される様になっています。
名称が英語でのスラングが元になっていたり、日本語ではあまり馴染みの無い言葉が多く、正直非常に分かりにくいと思うので、一般的な総称と形状を当店で展開しているアイテムを中心に紹介したいと思います。
パーコレーターの種類と総称の紹介
・Atomic perc / アトミック パーク

大きなリング状のパーコーレーターのサイドにリングホールを配置して濾過する仕様。
少ない水の量で、濾過・攪拌が出来て、クリーニングが簡単に行えるのが特徴です。
・Inline Perc / インライン パーク

In-Lineとは「直列の」「一列に並んだ」という意味。
試験管の様なパーコレーターに等間隔でスリットが配置され、強力なバブルを発生させることが出来ます。
・Crystal Ball Perc / クリスタルボール パーク

プラネタリウムの様な球体型で、スリットや穴が全体に配置され360度でバブルを発生します。
仕様によってはタービンの役目を果たすようなものもあります。
・Coil perc / コイルパーク

コイル状に成型されたパーコレーター
大きく2種類に分かれ、水で濾過する仕様のものと、グリセリンが充填されたフリーザブル仕様で煙を急激に冷却するタイプがあります。
・Circ perc / サーク・パーク

サークパークはディスクパークと非常に似ていますが、一般的には外側にスリットがあります。
スリットの数が多い程にバブル発生能力が高くなりますが、スリットの間隔が細くなれば当然強度も弱くなるので各メーカー試作を重ねよく考えられて適切なサイズで配置されています。
・Showerhead Perc / シャワーヘッド パーク

シャワーヘッドの用の様な形状から命名された、恐らく現在一番多く用いらているパーコレーター。
濾過・攪拌能力とクリーニングのしやすさと最もバランスの取れたパーコレーターだと思います。
・Turbine perc / タービン パーク

ディスク状のパーツに水流・気流を発生させる為に、淵に斜めにスリットを入れたパーコレーター。
・Diffused Downstem / ディフューズド ダウンステム

最も一般的でオールドスクールなダウンステム。
大きく分けるとスリットが入っているタイプや昔ながらの直管タイプの2種類があります。
・Donut Perc / ドーナッツ パーク

中央に一つだけ穴があり、煙を二手に分け攪拌します。(スピットバック/水の跳ね返り)も防止してくれる役目も兼ねています。
実際にドーナッツの形をしているものもあり、デザイン的にもユニークな形状で分かりやすく、ガラスブロワーの方たちが好んで採用する仕様だと思います。
・Tree perc / トゥリー パーク

木の枝やつるの様に、アームと呼ばれる多数の細く枝分かれしたステムで構成されたパーコレーター。
当然、アームが多いほど、より多くの煙がろ過されます。
この形状なので「くらげパーコ」と呼ぶ方もいます。
非常に繊細なつくりなので、使用の際は衝撃に十分気を付けてご使用ください。
・Barrel perc : Matrix perc / バレル : マトリックス パーク

バレルパーコはマトリックスパーコとも呼ばれています。
ガトリング砲の銃身の様な外観で、全体的にスリットを入れているので、広範囲に渡りバブルを発生させることが可能です。
・Honeycomb perc / ハニカム パーク

名前の通りハニカム(ハチの巣)形状のパーコレーター。
少ない水の量で濾過・攪拌・冷却が可能で、数多くのメーカーが採用している非常に人気の高い仕様です。
均一では無く、ランダムにホールが付いているタイプは、スイスチーズに形状が似ている為「スイス パーク」と呼ばれます。
・UFOパーク

ベースの外周にマトリックス パーク のようなスリットがあるガラスバブルを配置、内側のダウンステムを上向きに配置され、下層部から上がってくる煙をドームで受けながら拡散・濾過してくれます。
UFOの様なシルエットから命名されています。
まとめ
今回、ご紹介したパーコレーターは、比較的分かりやすく、多くのメーカー・ブランドが採用しているものを中心になっています。 異なるパーコレーターを掛け合わせ複雑にフュージョンさせているものも存在します。
またメーカーによっては異なる表記になる場合もあるので、あくまでも参考にして頂ければ幸いです。
様々な形状のパーコレーターがあり、各パーコレーターごとにメリットがありますが、共通して言えることは濾過能力の向上の一点に尽きると思います。
最後に個人的な感想ですが、パーコレーターの仕組みを眺めていると、「これで喫煙したらどんな感じなんだろう?」「どんな煙の動きをするんだろう?」などの好奇心が物凄く刺激されて使う事にワクワク感を感じますが、複雑化したり何層にも渡りパーコレーターが配置されていると水圧がかかり、どうしても吸引力が必要になってきて、途中で疲れてくるというか苦しくなってきてしまいます。(肺活量に自信がある方は大丈夫でしょうけど・・・)
ただパーコレーターがたくさんついていれば良いという訳では無く、やはりバランスがとても大切なので自分に合った組み合わせや仕様を探すこともとても楽しいですよ。