こんにちは。どうも店長です。
個人的に大好きな映画の一つに「VANISHING POINT」という映画あるのですがご存じですか?。

映画公開は1971年なので当然リアルタイムに見た映画では無いのですが、アメリカンニューシネマの金字塔「EASY RIDER」と双璧をなす映画と言われることが多いロードムービーの傑作映画なのです。
「EASY RIDER」も、定期的に見直している、とても好きな映画なのですが、が登場人物の破滅的な生き方や使用されている音楽、ラストシーンなど正直自分は「VANISHING POINT」の方が何故か好きなのです。
かなり大雑把なストーリーですが、車の運び屋である主人公コワルスキーが15時間でコロラド州デンバーからカリフォルニア州サンフランシスコまでを陸送するという無謀な道中、スピード違反から派手に逃げ、その逃走劇を地方のラジオ局KOWのDJスーパーソウルに取り上げられたことで大騒動になっていき、逃走するコワルスキーの姿をある者は賛同し、ある者は疎ましく思い、様々な意見が飛び交う中、なぜかアメリカンヒーロー的な扱いになっていき、逃走するコワルスキーの姿と逃走中に出会う人々、今まで歩んできた主人公の人生が交差し、ラストのVANISHING POINT(消失ポイント)に向かっていく破滅的なストーリーなんです。(過去と現在がフラッシュバックしながらストーリーが進行する手法は、後のクエンティン・タランティーノ作品に強く影響を与えていますね。)
1970年製ダッジ・チャレンジャーで爆走するカーチェイスアクション的に語られる事が多い映画ですが、カーアクション映画というより、当時のアメリカ社会の問題とコワルスキーの人生が絶妙に絡んでいるストーリー性・CGなど存在しない時代ですから全てがリアルな映像で、1970年代初頭アメリカ西部地区の空気や匂い・色もフィルムに閉じ込められている感じ、70年代ファッション、劇中に使用されている音楽などなど… 要は1970年代初頭のヒッピー・カウンターカルチャーが、そのまま映像になっておりストーナー的に、たまらない内容なのですよ。
(ちなみに1990年代にリメイクされた「VANISHING POINT」はオススメしません!)